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バイクに乗って、サーフィンへ [BMW R1150RT]

今日は、気持ちの良い天気だったので、半月ぶりにサーフィンに出かけることにしました。

休日なので、道が混むかもしれないし、RTも乗らないとまたバッテリーが上がってしまうので、今日はバイクで大洗(茨城県)まで行くことにしました。

現地で着替えるのがめんどくさいので、自宅で2ミリのウエットスーツを着て、その上にフリースやジャケットを着て出発。

・・・・・しかし、2ミリといえども、さすがにこれは暑く、汗がでてきたので、フリースは脱ぎました。


しばらく乗っていなかったせいか後輪の空気圧が甘かったので、燃料補給のついでにGSでエア注入。


GSで空気いれ.JPG


『エアーチェックバルブ』で緑のインジケーターが顔を出していることを確認して、再出発。

エアチェックバルブ.JPG



今日は、天気がよく照り返しがまぶしいので、シューベルトヘルメットのサングラスを使って走りました。

サングラス.JPG


なんか、ロボコップみたいなギミックですが、こういうシチュエーションでは役に立ちます。



常磐高速道路に入って、しばらく快適に走っていたところ、ふと左ハンドル下に目をやると・・・・「ヤバイ!」
蓋が開いているではありませんか!!!


ふたがあいてた.JPG

さっきGSで開けたあと、閉め忘れていたようです。

一般道を走行している分には、風圧が少ないので開かなかったものの、時速100キロ超の高速道路では、「パカン」と開いてしまうのですね。


このサイドポケットは、メインキーでないとロックできないので、走りながら閉めるわけにはいきません。

このあたりの使い勝手、現行のR1200RTでは改良されているのでしょうか?


とりあえず、中の物が吹っ飛ばないように左手で蓋を押さえながら、安全なところまで移動し、停止して蓋をロックしました。


これは今後、気をつけなければいけないですね。


途中、百名山でもある紫峰「筑波山」がよく見えたのですが、さすがに走りながら片手でデジカメを撮るわけにはいきませんので、道中写真はパスです。


自宅から大洗まで、たった110キロ・・・・あっという間のライドでしたが、久々のプチツーリング気分を味わえました。


うえいぶだんす.JPG
サーフショップ 「ウェイブダンス」


このあとのサーフィンの記事はこちら→ http://suberouze.blog.so-net.ne.jp/2010-11-03


寒さと疲労でくたくたになるまでサーフィンをエンジョイし、中華料理屋で3時間近く、さいとうたかを版の武田信玄を読みふけり、午後10時20分に現地発。

こういう状態で100キロ以上ある道のりが全然苦痛にならないところがRTのいいところです。


今回は、防風ジーパンをはいていたのですが、さすがに夜はこれだけでは冷え冷え。
高速に乗る前に、RSタイチのレインジャケット(ゴアテックス製)のズボンで防寒しました。

RSタイチのカッパ.JPG
防風Gパンとレインジャケット


休日とはいえ、深夜のため空いていたので快適にクルージングし、約一時間で自宅に到着。


帰宅後、毎日の日課の運動で1時間ほど汗をかき、風呂にはいって、このブログ書き・・・・・・・この余裕もやはりRTくんのおかげですね。


今年の冬は大寒波という予報、これから、ますます寒くなりバイクがきつくなりますねえ。



・・・・・・しかし、我ながらどーでもいい記事だなあ・・・・・・・ネタがなくてスイマセン。



本日の走行距離 : たった244キロ

本日のガソリン消費量:16.86リットル

本日の燃費:14.4キロ/リットル



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R1150RTの足つき性・・・3つのポジション [BMW R1150RT]

先日の記事でRTの「足つき性」がちょっと出ましたので、今回は関連記事を・・・・

中古でR1150RTの購入を検討している方には、参考になるかもしれません。



BMW R1150RTは、シートの高さを3段階に調整できます。

足つき(MAX)-01.JPG


足の長さや使うシチュエーションによって調整できるという機構です。

以下は、私の個人的なインプレッションです。(なお、私の身長は177㎝です。)



【MAXポジション】

MAXポジションというのは、便宜上私がそう言っているだけですが、文字通り一番高くした位置のことです。

この位置にすると、まるで馬に跨がっているような気分になれ、RTの大きさを楽しめるポジションです。

走っているときは、サスが伸びているので、足を延ばしても地面につくことがありませんので、長距離ツーリングで(走りながら)足を思い切り延ばしたいときにはいいです。

停止時には、なんとか両足が地面に着きますが、余裕度は低くなります。
以前、このポジションで気を抜いたら立ちゴケしたことがあるので、最近はあまり多用しないポジションですね。

足の長い方や外人にはベストかもしれませんが・・・・

足つき(MAX)-03.JPG
とりあえず、停止時には両足が着きます。


このポジションでは、タンクと膝頭の空間が写真のように広くなるので、長距離ツーリングで疲れが少なくなります。(個人的感想)

しかし、相対的に頭の位置が高くなるため、高速道路走行時には風の影響を受けることになります。




【MINIMUMポジション】

文字通り一番低い位置。

このポジションは、膝が曲がるほど余裕で両足が着きます。

乗ったまま、バックするときとかは、足に力をいれて踏ん張らないとなりませんが、そういうときでもこのポジションならば安心して足を使えます。

足つき(MIN)-02.JPG


また、相対的に低くなるため、高速道路走行には最も風の影響を受けにくく楽です。

しかし、下の写真のように膝頭とタンクが接触し、膝も深く折り曲げた状態になるので、長距離では最も足が窮屈に感じます。

 ただ、この位置がも一番ニーグリップがしやすいという人もいるかもしれません。

足つき(MIN)-01.JPG




【MIDDLEポジション】


真ん中のポジションです。私はこのポジションで乗ることが多いですね。

このポジションだと、両足で漕いでちょっと動かすときにも無理がなく、また窮屈さも感じません。


足つき(MID)-01.JPG



足つき(MID)-02.JPG


これらの3つのポジションは、どれが良い、悪いということではなく、体型やシチュエーションや気分で変えるということで良いと思ってます。


余談ながら、かつてディーラーでR1200RTの試乗車に乗りましたが、足着き性はかなりローポジションになっていました。


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エンジンオイル&バッテリー交換 [BMW R1150RT]

ハネホンさん(羽田ホンダ)に行ってきました。

『ゲゲゲツアー』で車用のエンジンオイルを緊急用に補充したので、今回大事をとって、純正オイルに総入れ替えするためです。(オイルフィルターも交換することにしました。)

また、バッテリーも前回の記事のとおりかなり痛んでいるようなので、これからの冬場に備えて、痛い出費ながらもリニュアルすることにしました。

ハネホンガレージ.JPG
羽田ホンダサービスガレージ


今月になって「Motorrad Haneda」として新装オープンしたハネホンさんのショールームはBMW一色となっていました。(国産バイクは近くのお店に移動したそうです)


モトラッドはねだ.JPG
Motorrad Haneda


ハネホンの社長さんが、熱くR1200RTの魅力を語っていただいたのですが、申し訳ありませんが、私にはR1150RTを買換える気はありません(笑)・・・・・・お金もないし・・・・・


ただ、検討している方のために、1200RTの良い点(社長さん談)をいくつか列挙しておきます。

1)旧モデルよりも取り回しが格段に楽

          ・・・・・・確かに1150RTは「鋼鉄の塊」を認識させられる重さがネックです。

2)走行安定性が全然違う。同じコーナーならば10キロほど高いスピードで航行できる

          ・・・・・・これは魅力的ですなあ。

3)足つき性もよくなっている

          ・・・・・立ちごけ防止につながりますね。

そのほかにも、ウインドスクリーンの大型化、クルーズコントロール、オーディオ類の充実・・・・・などなど旧車より優れた点は多々ありますし、間違いなく進化しています。


ただ、私個人的には、どうもあの夜中にロボットに変身しそうなデザインが・・・・・・R1200RTの近未来的で力強いデザインよりもR1150RTの曲線的な柔らかい女性的なラインのほうが好きですね。


R1200RT.jpg
R1200RT(web上で見つけた画像を使用させていただきました)


RT(20101019).JPG
R1150RT(私のRT)

なお、最新のR1200RTでも残念ながら、オイル点検窓の材質変更などの改善はないようでした。


1時間ほどコーヒーを飲みながらお店で待っている間にバイク雑誌を読んでいると、タイムリーに「バッテリートラブル」に関する特集が組まれていました。

どうもBMWやドカはバッテリーの消耗が激しいようで、「2週間に一回はバッテリーチャージをしたほうがいい」と書いてありました。

また、ETC、カーナビ、無線、レーダー、グリップヒーター・・・などの電装品が多いのもバッテリー消耗の原因と書いてあります。


うーん、まさに私のRTのことを言っているようなものではありませんか!

電装.JPG
私のRTのコクピット


ハネホンエンジニアのK氏の話では、さらにRTのクランクは重いので、バッテリーがかなり元気でないとエンジンが始動しないそうです。


こう考えると、バッテリー上がりを回避するためには、次のいずれかは必須のようです。

1)2週間に1度のバッテリーチャージをする(5Fからケーブル引いて)

2)寒くても、こまめに中長距離を走る。


バイクも女房と同じで、きちんと相手をしてやらないとアカンいうことですな。


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カウルのガラスコーティング [BMW R1150RT]

前回のガラスコーティングから約1年半ほど経ったので地元のドライバーススタンドでコーティングを依頼しました。

DS.JPG
ドライバーズスタンド松戸店

お店のHP→http://driverstand.com/tenpo/235/


私のバイクは室内保管でシートもかけているせいか、見た目にはコーティングがまだ効いているように見えますが、結構、雨風の中を走っているので、長く綺麗に乗るためにもそろそろ・・・・といったところでしょうか?

コーティング前.JPG
それなりに綺麗ではあるコーティング施工前


コーティングの工程等については、お店のノウハウ的な部分もあるでしょうから、撮影は控えました。

ということで、ピカピカになった施工後の写真のみ掲載します。


コーティング後-01.JPG
コーティング処理後(その1)


コーティング後-02.JPG
コーティング処理後(その2)


コーティング後-03.JPG
コーティング処理後(その3)


ここ松戸店では、自動車用のコーティング用具も使って磨き上げるとのこと。

ディーラーの展示品のような光沢でバイクも嬉しそうです。

こまめに洗車し、バリアスコートなどで磨き上げるオーナーならば、ガラスコーティングは必要ないかもしれませんが、多趣味で洗車にあまり時間を割きたくない私のようなモノグサ太郎にはこれは助かります。


実際、前回の施工後は、ワックス掛けは一度もしていませんでしたが、多くの人が「新車ですか?」と聞いてくるほど輝きを保っていました。

なお、ガラスコーティングをした場合には、ワックス掛け程度なら問題はないそうですが、バリアスコートのようなガラスの入ったものの使用はNGとのことです。


気になる施工代は、バイクによって異なるようですが、私のRTは12,075円でした。


高いと思うか、安いと思うかは意見の分かれるところだと思いますが、モノグサ太郎のオーナーにはお勧めですね。


施工は、要予約です。



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エンジン始動! [BMW R1150RT]

午前5時30分・・・・・・充電開始から5時間が経過した。・・・・・眠い・・・空も白んできた。

しかし、まだバッテリーチャージャーのLEDは『充電中』のレッドランプ。


もうアカン!・・・・・・眠さの限界だ。・・・・・・これでエンジンがかからなければ、日を改めよう・・・・・


という思いでキーを回す・・・・・おっ、電圧は14ボルトと表示された・・・・・いけるかも・・・・・


果たして、スタートスイッチを押すと、・・・・・かかった!



・・・・・・これで寝られる。 おやすみなさい・・・・1時間後に起きねばならんが・・・・・トホホ
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ただいま充電中~(またやってもうた!バッテリーあがり) [BMW R1150RT]

ハネホンさん(羽田ホンダ)に任意の定期点検をしてもらおうとアポをとり、出発しようとセルをまわすも「タタタタタタタタタタタタ」という軽いマシンガンのような音だけでエンジンがかかりません。

アマチュア無線機に表示された電圧は11V・・・・・・バッテリー上がりです。

Oh! My God!

7月16日にバッテリー充電してからというもの調子よかったのに・・・

でも、寒い冬でないとはいえ、ここのところ不憫なT-MAXびいきだったので(笑)、RTはちょっとお休み気味。
最後に乗ったのは9月20日の『ゲゲゲツアー』でした。


それにしても、ゲゲゲでは1700キロも走ったのだから、十分充電されているはずだし、季節的にも気温はそんなに寒くはないんだから、このあがりかたはちょっとおかしい。

・・・・・バッテリーがかなりきてるのかもしれません。

これから冬にはいり、いざというときによう走らんといけんからバッテリーを交換しといたほういいかもしれません。

あと、スパイボール(防犯装置)の待機電流も要チェックです。



それはさておき、とり急ぎ、またしても充電です。


充電.JPG
RT専用の充電器にて


うちはマンションなので他の住人の迷惑にならない深夜しか充電作業ができません。

しかも、写真のように5F自宅から電源をとり、1Fまでケーブルを這わせなくてはなりません。
(立体駐車場にも電源はありますが、共用なのでこれを使うとクレームになります)

こういうときは、一軒家のオーナーが羨ましいです。

ケーブル-01.JPG
5Fの自宅からケーブルをはわせて


ケーブル-02.JPG
1Fまでケーブルをおろす


今、この記事を書いている間も充電しています。

何かあるといけないので、バイクのそばでノートPCにて記事を書いてます。


あーあ、明日もあるのに・・・・・トホホ


バイクが3台でもこれだから、もっと所有しているオーナーはこれからの季節管理が大変ですね。


・・・・・あっ、雨が降ってきた。うそだろ~カバーかけなくちゃ・・・・


会社から帰って、12時25分から充電を開始し、今2:06分・・・・・あと何時間で『FULL』ランプが点くのだろうか?



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BMW・・・メーカー&ディーラーの安全性への姿勢に関する考察~最終回 【総 括】 [BMW R1150RT]

※ この記事は連載ですので、初めてご覧頂く方には、何の話かわからないと思います。よろしければ、どうぞ最初からご覧ください。 → 連載スタート記事へ


16回に渡る連載はこれでおしまいです。


序論で申し上げましたように、私はBMWジャパンやKディーラーに対しねちねちと過去の話を持ち出して何かを要求するケチな考えはまったくありません。


また、ここまでの話は、実話ですが、この記事を小耳に挟んだBMWジャパンやKディーラーがどう受け止めるかは彼らの良心に委ねるほかありません。


ただ、願わくば、BMWのバイクを愛する全てのオーナーの信頼を裏切らないためにも、「安全性への改善努力」と「粉飾のない報告」をしてもらいたいものであります。


BMWジャパンは、ドイツのメーカー(BMW社)との唯一の橋渡し役です。

ユーザーからの情報やクレームを真摯に受け止め、それをメーカーにフィードバックするのが輸入元の役割であると私は思います。

「目を向け耳を傾けるべき相手は他ならぬエンドユーザーである」という基本に今一度立ち帰っていただきたいものです。


大事なことは、これからのことなのです。


【ハーレーのリコール】

私は6年ほど前はハーレーにも乗っていましたが(FXST)、熱い排気管のせいでズボンが焦げたり溶けてしまったことがありました。(やけどをした人も大勢いました)

その当時は「ハーレー乗りはそれが当たり前(洗礼)」「ハーレー乗りの勲章」みたいなことを言われていました(笑)。

しかし、平成20年1月23日にこの排気管についてリコールの届け出がありました。

内容は「排気管に取り付けられている遮熱部品の形状が不適切なため、運転者の衣服の裾が排気管の遮熱されていない部分に触れるおそれがある。そのため、最悪の場合、排気管の熱により衣服の裾が焦げ、運転者が火傷をするおそれがある」というものです。

当然、これに対する改善措置がとられたことは言うまでもありません。

私のRTの場合は、幸いにもエンジンに深刻な損傷もなかったし、火災にも至りませんでしたが、他のオーナーは火災になったと聞きます。

リコール以前に、事が起きる前に、安全性に問題があれば改善策をとるのがメーカーの使命だと思います。




【自動車メーカーの使命】


【エアバス事故】

94年4月に名古屋空港で中華航空機の墜落事故がありました。
このエアバスはコンピューターの特性のため、かねてより異常な運航を招いていたという。しかしエアバス社はそれを「操縦士のミス」と判断し、対策はマニュアルに注意書きをつける・・・ということしかしなかったそうです。
そしてその結果、再び同じトラブルが発生し、264人の尊い命が失われました。

当時の運輸省航空事故調査委員会は、操縦士のミスもあるが、機体にも問題ありと認定し現在は改善されたそうです。しかし遺族が起こした民事裁判ではエアバス社は未だ欠陥と認めていないそうです。

ある調査委員がこういう言葉を残しています。

(用法を誤ると死ぬ恐れがある)といった注意書きが必要な物を売って許されるのだろうか?まず守るべきは顧客の命か、営利か・・・・・


「マニュアルに書いてあるから・・・」「警告シールを貼ってあるから・・・」・・・・似てます。



【しょせんは人間】


人間は機械ではありません。エアバス操縦士というプロでさえミスをするのです。

だからこそ・・・・・

「人とはそういう過ちを犯す生き物だ。」・・・・という前提のもとで、それをカバーできるように安全な乗り物を作るよう努力をすることが大事だと思います

改善の余地があるにもかかわらず、それを実行に移さずに、メーカーの都合に人(ライダー)を無理矢理合わせようとするようなことがあってはなりません

                                         
BMWに限らず、人の命を預かるという使命をもっている自動車メーカーは、目先の利益も大事ですがもっと真剣に安全性という命題に取り組んでほしいものです。


【出て行け!】


最後に、私が尊敬する世界のHONDAの創業者『本田宗一郎氏』の逸話でこの連載を締めたいと思います。


あるとき本田宗一郎が自社工場を視察したときの話です。

ネジがゆるんだ状態のまま昼飯にでかけた工員がいたそうです。
これを見た本田宗一郎は烈火の如く怒り、工場の全従業員を集めこう言い放ったそうです。

俺たちは、人の命を乗せるものを作ってるんだ。ネジ一本のゆるみでも人様が命を落とすかもしれないんだ。 そんなこともわからん奴にこの仕事をする資格はない。そんな奴はいますぐここから出て行け!」



【あとがき】

長い連載、稚拙な文章でしたが、我慢して最後までおつきあいいただきありがとうございました。
 最初から結末を話してしまえば簡単でしたし、いらぬ誤解も受けずに済んだかもしれないかもしれません。
しかし、読者(ライダー)の皆さんに私が感じた「落胆」「憤り」「驚き」「喜び」といった気持ちを共有していただいた上で今後のバイクライフの参考にして戴きたかったので、あえてこのようなじれったい連載にした次第です。

多くのコメントをいただいた読者の方の支には心よりお礼申し上げます。


皆様の安全で快適なバイクライフを祈念いたします。
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BMW・・・メーカー&ディーラーの安全性への姿勢に関する考察 ~第15回【救世主 ハネホンさん】 [BMW R1150RT]

※ この記事は連載ですので、初めてご覧頂く方には、何の話かわからないと思います。よろしければ、どうぞ最初からご覧ください。 → 連載スタート記事へ


日付が変わったところで、気になる更新です。


【救世主 ハネホンさん】


【2008年9月某日】

修理拒絶という我が人生初の『素晴らしい対応』をうけたKディーラーからバイクの引き上げです。

自宅にそのまま持ち帰っても仕方がありません。

本当に「修理不能なのか?」・・・ダメもとで大田区にある『(株)羽田ホンダ販売(通称ハネホンさん)』にバイクを搬送しました。

→ 羽田ホンダのHP


ハネホンさんとは、かつてT-MAXオーナーM氏のご紹介でT-MAX用のウインドスクリーンやトップケースなどでおつきあいがありましたが、このお店はBMWも扱っています。

注:2010年10月2日から『Motorrad Haneda』としてショールームをリニュアルオープンしたそうです。

考えてみれば、RTのロングツアラーとしての魅力を聞かされたのも、ここのショールームでした。ご縁とは不思議なものです。(自宅が近いのでモトラッド京葉で購入しましたが・・・ハネホンさんすいません)


修理不能」と臨終宣告をされたとはいえ、一縷の望みは捨てたくないので藁にもすがる思いでダメージ点検を依頼しました。


もしも修理可能であるならば100万を超す修理代がかかろうと元気な状態に治してほしい・・・・・しかし、最悪のケースも覚悟しなければなりません。

「チェックしましたが、やはり修理不能ですね」という最終臨終宣告もありえます。

そんな不安と期待の入り交じった状態ですから、(点検の回答を待っている間)ハネホンさんの認定中古車に(私のRTと同じ)紺色の1150RTが販売されていたので・・・もしもご臨終といわれたときに他の人に売れてしまわないうちに仮押えをしようかとさえ考えていました。


取扱いに関しては、いろいろと注意しなければならないことが多いバイクであっても、R1150RTとはそれほど私にとっては良いバイクです。



【2008年10月某日】

2~3週間くらいしたころ、メカニックのKさんから携帯に着信あり。

吉報です♪


K氏そんなに損傷はひどくないので十分修理可能です


・・・・・「えっ!治るんですか♪

飛び上がりたいほど嬉しいけれど・・・なんだか、狐につままれたような妙な気分です(笑)

・・・・あれほど大騒ぎになったのに・・・

ともあれこれでまた、可愛い相棒と旅ができるということです。



そして、気になる修理代は・・・・


これまた、285,558円 !


・・・・新車が買えるほどの致命的損傷って言ったのはどこのどなたでしたっけ?





【もしもハネホンさんに修理を依頼しなかったら】

もしも、Y工場長やBMW担当者の発言を真に受けて、ハネホンさんに持ち込まずにいたとしたら・・・・どうなっていたのでしょう。

私は、(ようやくローンを完済したというのに)再び200万近いローンを組んで、中古の1150RTか新車の1200RTを買わなければならなかったでしょう。

そして、傷ついたRTはスクラップとして役目を終えることになっていたかもしれません。

これは人間で例えるなら、簡単に治る病人を生きながら荼毘に付すようなものです。


笑い事ではありません・・・・本当に洒落になりません。

「治ったんならそれでいいじゃない」という次元の話ではありません。


KディーラーやBMWジャパンの虚偽の報告は、顧客の信頼を完全に裏切ったどころか、顧客をだましたことに他なりません。


私の場合は『ハネホン』さんというツテがあったから結果オーライとなりましたが、そういうセカンドオピニオンがないオーナーは泣き寝入りするしかないでしょう。


とんでもないことです!


『アイドリング放置による損傷はユーザーの責任』という論理は、疑問の余地を残しながらもユーザーの善管義務違反ということでまだ納得できますし、多くの方もそれは「そのとおり」だとジャッジされるでしょう。


しかし、「点検すらしないで修理可能なものを修理不能」と断言するウソ偽りはバイクを販売する業者の発言として、許されざる発言であり、ユーザーを裏切る行為にほかなりません・・・・・と私は思いますが、読者の皆さんが同じ立場におかれたとしたらいかがでしょうか?


100歩譲って・・・・・・・・・・

(素直に自分の過失を認めない)私が気に入らないから相手にしたくないのであれば、こういう言い方もできるはずです。

点検してないから治るかどうかはわからない。でもうちじゃあんたのバイクは修理したくないから他で直してもらってくれ

2008年8月22日に、私の顧問弁護士に相談した結果「販売店は保証期間内でなければ、必ずしも修理をする義務はない・・・つまり修理を拒否することは法的に認められる」ということでした。

だから、Kディーラーが修理を断ることは自由であり、法的にも問題がないことになります。



しかし、BMWジャパンとKディーラーが共謀して「もはや修理不可能」ということは話がまったく別次元です。 もうこうなると組織ぐるみの「クレームもみ消し」としかいえません。

今まで、同じように「治せるのに修理不能」と宣告され、泣く泣く新車を買わされたオーナーがどれくらいいたのでしょうか?・・・・まあ、根拠のない憶測は止めときましょう。


いずれにしても、「壊れないようにするための対策は考えず」に「壊れたら新車を買わせればいい」・・・・そういうBMWジャパン及びKディーラーの姿勢が露見されたともいえるでしょう。


信頼していたディーラーだけに、残念なことです。



【損傷箇所】

さて、同じRTオーナーが気になる今回のダメージですが、どうやらエンジンオイルが流れでた時点で、運良くエンジンも停止し、完全に焼き付くには至らなかったそうです。

羽田ホンダのエンジニアK氏は「こういう状態になってもエンジンがこの程度の損傷で済むあたり、やはりBMWはタフなエンジンですね」と感心していました。

ハネホン 修理1.jpg


ハネホン 修理2.jpg
交換部品等(K氏撮影)


損傷により交換した部品で主なものは、右側のカムシャフト・カムシャフトホルダーR・イグニッションコイルなど・・・あとはこまかい消耗品みたいなものが修理明細には記載されていましたが・・・・すいません・・・部品名を見てもメカに暗い私にはよくわかりません(笑)

損傷部品.JPG
損傷部品

※上の写真の損傷部品は、自分の「うっかり」に対する戒めとして今も大事に保管してあります。



【修理後・・・そして現在】

KディーラーのY工場長は、「修理をしてもその後安全な運行ができるかどうかの保証ができない」と断言しておりました。

ハネホンK氏の技術を疑うわけではありませんが(笑)、ことが重大だっただけにしばらくは慎重に運転しました。

しかし、その後の走行はな~んら問題はなく、エンジン全開でも元気にバリバリ走ってくれてます。
ちなみに、修理当時の走行距離は「18,000キロ」そして現在の走行距離は「30,351キロ」。


12,000キロも安全快適に運行しております!


先月も千葉~鳥取境港往復1,700キロを余裕で駆け抜けてくれました。
      参考記事→ゲゲゲの故郷ツアー


P9200008.JPG
2010年9月撮影(境港にて)


余談ながら・・・・事故を起こした車というものは、たいてい査定額が落ちるものです。
果たして我がRTはどうなるのか?・・・修理後、K氏にその質問をしてみました。

「もしもこのRTを今、ハネホンさんで中古で売るとしたら販売価格はいくらくらいになりますか?」

K氏「車体も綺麗だし、丁寧に管理してあったので150万くらいはいけるんじゃないでしょうか?」

・・・・・とはいっても、こんな思い出の詰まった相棒を身売りするようなことはしませんけどね(笑)


なにはともあれ、めでたしめでたし!


愛車RTの命の恩人ともいうべき、ハネホンさん、エンジニアのKさん 本当にありがとうございました。


       →最終回 【総括】へつづく
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BMW・・・メーカー&ディーラーの安全性への姿勢に関する考察~第14回 【屈辱の修理依頼】 [BMW R1150RT]

※ この記事は連載ですので、初めてご覧頂く方には、何の話かわからないと思います。よろしければ、どうぞ最初からご覧ください。 → 連載スタート記事へ

どーでもいいことですが、10月10日(今日)は両親の結婚記念日です。・・・・何もお祝いしてねーな(笑)
皆様、親は生きているうちに『親孝行』しましょう。



【治してやりたい】

7月の和解交渉決裂から私はいろいろと考え、悩みました。

しかし、一番可哀想なのは傷ついたまま半年以上も放置されている愛車RTです。(忙しいとはいえ、そうしてしまったのは私です。ダメなオーナーですね・・・・・)

もしも、エンジン載せ替えともなればかなりの修理代は覚悟しなければなりません・・・・それでも、やはり治せることなら治してやりたい・・・・・新車を買うのは簡単だが・・・いや、200万近くかかるので決して容易ではないし、ローンが組めるかどうかもわからない(笑)・・・・・・


・・・・という経済的な理由よりも、北海道から九州まで一緒に走った相棒とこんな形で別れたくない・・・・しかも、私のうっかりが原因で・・・そういう思いから(屈辱ながらも)修理を依頼しようと、Y工場長に電話をかけました。



【修理依頼】

【2008年8月20日 17時23分】


私 「修理を依頼したいので、見積もりを出して欲しいんですが・・・

私にとっては、千歩譲っての依頼でした。・・・・・ところが、予想もしなかったY工場長の答えは

Y工場長「もはや修理してどうなるというものではないので、見積もりはだせません


??????????」・・・・なぜ?どういうこと?


私「以前は、修理の依頼があれば修理に着手するといっていたじゃないですか・・・

Y工場長「その後、調べてみたところ損傷がひどすぎて、エンジン載せ替え、配線交換などをしても、新車が買えるほどの価格になるであろうし、仮に直したとしてもその後、安全な運行ができるかどうかの保証ができないので、うちとしては修理を受けることはできないです


新車が買えるほど・・・といわれ、一瞬躊躇しました。
しかし、私の過失で傷つけてしまった相棒を見捨てることはできません。


このブログをご覧になっているライダーの方なら、愛車を見捨てることはできないですよね・・・・




「こうなったら、もうやけくそや!」・・・・・金額の問題ではない。治るものならば治してまた一緒に走りたい。

・・・そう思った私は、粘ってもう一度、修理を依頼しました。


私「この際、修理代が100万、200万かかっても仕方がないから修理をしてほしい


ところが、その依頼に対しての回答はあいかわらず「受けられません。」




これにはさすがに我慢の限界、カチンときて、問いただしました。

私「買った販売店でオーナーが依頼してるのに、修理が受けられないというのはおかしいじゃないですか?

しかし、Y工場長の口からでた決めぜりふはあきれかえるもの。

Y工場長「じゃあ、300万といっても修理依頼されるんですか? 」


・・・・・・・・・・・・」さすがに、この回答には絶句しました。


もはや修理を依頼する気も失せ、残り火でこんな依頼をしてみました。


私「わかりました。修理不能というのならあきらめます。・・・・ただ、どういう損傷状態なのかを知りたいので、点検の上書類にまとめて報告していただけますか?もちろんその点検作業代は払いますから・・・・


勘のいい方なら、もう答えは聞かずともおわかりでしょう。・・・そのとおり

Y工場長「それも受けかねます


要するに、店や輸入元に弓を引いたむかつく客だから、相手にしない・・・・・ということなのでしょうか?



【修理をうけつけない理由・損傷箇所の点検を受け付けない理由】

【2008年8月31日】

もはや修理をしてもらえない以上、傷ついたままの状態で引き取るしかありません。

しかし、やっぱり得心がいかない私は最後にもう一度、再確認の意味でY工場長に電話しました。

以下は、そのやりとりを録音した会話記録の内容をそのまま記述したものです。・・・・音声ファイルをアップしようとも考えましたが、文章のほうが時間がかからないので文章にしました。



私「修理を受け付けない理由は?

Y工場長「修理自体ができない状態だからです

私「損傷箇所を教えてもらえない理由は?

Y工場長「(損傷箇所があまりにも多すぎて)、どこがどれだけ壊れているかをたぶん正確にはだせない。修理をするというのは『損傷した部分を治す』ということが前提ですが、(あなたのバイクの場合)その修理ができないぐらいひどい状態であることは間違いないんですよ。エンジンだけでも150万とか180万とかかなり金額高いものですので、それだけでも車両に近い金額になりますし、電装系も全部ダメになっていますんで、それをひとつひとつ拾い出すということは簡単なことではないんですよ。

私「修理をうけつけないのは(工場長の独断ではなく)会社としての判断と受け取ってよろしいか?


Y工場長「受け付けないのではなくて、受けられないんですよ。修理ができないって言った方がはやいです修理することが不可能なんです不可能なものを受けるわけにはいかないので修理はできないということです。特に会社の判断とかそういう話ではなくて、通常作業を依頼いただく場合に『出来る出来ない』の判断をするのと同じように、これはもうあまりにもひどすぎて修理ができない・・・・それだけのことです。


人間でいえば、もはや治療不可能のガンに冒され、あちこちに転移してもう手術しても仕方がない・・・・といったところでしょうか?


それにしても、アイドリングをうっかり放置していただけで「修理不能」になってしまうバイクってどうなんでしょうねえ・・・?


ともかく、修理不能であると言われた以上は、傷ついたままの愛車をKディーラーのガレージからすごすごと引き上げるほかありません。



【工場長の矛盾点】

さて、この連載を最初からじっくり読んでいただいた読者の方ならば、「おやっ、変だな」と思う節があるはずです。

そうです。このY工場長の発言には腑に落ちない矛盾があります。

以前、メールにて回答をもらった内容を振りかえると「第3者へジャッジメントを求める考えがあるご様子でしたので、車両を分解したりせず状態確認ができるように現車の現状維持をしましょうと提案させていただきました・・・・」とあります。

・・・・ということは、殺人現場の死体ではありませんが、「さわっちゃいけない」ということです。

実際、バイクは2007年12月6日に預けたときの状態でガレージの隅に埃かぶって保管されていました。
その間、私は点検依頼はしていません。

Y工場長のコメントには「その後調べたところ・・・・」とありますが、オーナーの了解も得ずに、いったいいつ、どの時点で「修理不能な壊滅的損傷」を点検したというのでしょうか?

エンジンも載替えの必要有り、電装系もダメ・・・・もうあまりにも損傷が酷すぎて修理できる状態じゃない」というレポートは、ばらしてきちんと点検した上でなければ出てこない筈です。


それともY工場長は、超能力者・・・透視能力で触らずに損傷箇所を把握できるとでもいうのでしょうか?
(こういう飛躍したことを書くと、また揚げ足コメントを書かれてしまうんでしょうね(笑))


翌日の記事で、このY工場長、そしてBMWジャパンの担当者が言う「点検したが、あまりにもひどすぎて新車が買えるほどの修理不能の損傷」という報告が「なんの根拠もないデタラメ」であったことが判明します。



なお、ガレージの隅で埃まみれにされていたとはいえ、半年近くの長い期間、我が愛車を保管していただいたということに関しては、Kディーラーさんに御礼申し上げたいと思います。


       →第15回【救世主 ハネホンさん】へつづく
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BMW・・・メーカー&ディーラーの安全性への姿勢に関する考察~第13回 【和解斡旋手続】 [BMW R1150RT]

※ この記事は連載ですので、初めてご覧頂く方には、何の話かわからないと思います。よろしければ、どうぞ最初からご覧ください。 → 連載スタート記事へ


【和解斡旋手続】


【2008年7月2日】

BMWサイドの出席確認を受け、事前資料が揃い、担当弁護士が選任されると『和解斡旋手続開始のご通知』という書類が送られてきます。これで正式に和解斡旋開始となります。

なお、斡旋手続きに係る費用は、無料です。

和解斡旋開始.jpg
和解斡旋開始通知


【2008年7月30日】


BMWサイドとの和解交渉の日がやってきました。


当日、虎ノ門の「自動車製造物責任相談センター」に集まった列席者は、下記のとおり


オーナーサイド=私
BMW社サイド=Y工場長 、BMWジャパン担当責任者
立会人=M弁護士
書記・記録係=自動車製造物責任相談センターから3名


M弁護士の司会進行で和解交渉は始められました。


私の提出した資料をもとに、双方の主張がなされましたが結論からいえば、交渉は決裂


・・・・・というよりもBMW側はなんのために和解交渉の場に出てきたのかもわからないほどの終始強硬な態度をとりつづけました。


これには「自動車製造物責任相談センター」の担当スタッフF氏もあきれかえり、「あれじゃあ、なんのために場をセッティングしたかわかりゃしない。まったく交渉に応ずる気がないならなんで来たんだ?あんなのは見たことない」といったような内容のコメントをしていました。


KディーラーとBMWジャパンの主張は、早い話、「BMWサイドには一切の落ち度はない、全てはオーナーの過失にある」・・・の一点張りということです。


妥協点を模索しようなどという考えは、最初からなかったのです。


正確な発言記録は、公式文書としてセンターの書記係がとっておりましたので、その文書を入手できるものならばやりとりを一字一句正確にレポートできるのですが、残念ながら守秘義務規定により文書は非公開とのこと。


というわけで以下は、あくまでも私の「記憶」というあいまいなものですが、印象的なBMWサイドのコメントです。


【BMWサイドの発言】

●空冷バイクだから、アイドリングしていると冷却されないので高温化します。


● あのバイクは同様の事例で火災になったことがあります。そういうことがあったので警告シールを新しく作りました。


● 現行車(1200RT)には火災警告のシールが貼ってあるが、旧モデル(1150RT)には貼っていないのは、モデルチェンジでエンジン形式が変わったためです。


● 旧RT(1150)と新RT(1200)は車が違うので、旧RTのオーナーに警告シールを送る必要もなければ、告知する必要もありません。


● 原告(私)のバイクの損傷度合いは深刻であり、新車を購入できるほどの損害状況であり、もはや修復不能である


● ユーザーズマニュアルに記載してある事項でありオーナーが責任を負うべき事。メーカー及びディーラーにはまったく責任はありません。


・・・・だいたいこんな内容の発言でした。・・・・・お話になりませんね(失笑)


過熱対策を何かしらできたんじゃないのか?という私の質問に対しては、ごにょごにょとお茶を濁していましたが、「技術的には難しい」みたいな弁解だったと記憶しています。


いずれにしても、そんなわけで、和解交渉は決裂



【立会弁護士について】・・・・・当連載の主旨からはそれますが・・・・

 この和解交渉は、まったくの茶番でありましたが、その茶番劇に花をそえてくれたのが、立会人であるM弁護士です。 

  この交渉に臨み、私はバイクに詳しくない素人でもわかるように丁寧に資料を作成し、事前に弁護士に渡しておりました。(どんなに優秀な弁護士といえども何でも知っているわけではありませんので・・・)

しかし、残念ながらこのM弁護士は、ロクに目を通していなかったようです。 その根拠は、資料をきちんと読んでいればありえない発言が多々あったからです。

 例えば、私がある主張をするとM弁護士は「それは何か資料がありますか?」と聞いてきます。

「はあ~何寝ぼけたことを・・・」と思いながらも紳士的に・・・・・「お渡しした資料の●●ページにそれは載っています」と言うと、あわててそれを見て「あっ、載ってますね・・・」と取り繕う始末。

 申立て者が真剣に取り組んでいるのだから、資料くらい事前にきちんと目をとおし理解し、自分の見解くらい用意して臨席するのがプロの法律家というものです。
 事前資料をロクに読みもしないで臨席するくらいなら、資料なんて当日配布で十分です。

さらに私に対してはいろいろと質問をしてくるのに、BMWサイド側にはほとんど質問なし。

私が立会人ならば、「こうした問題が起こったという事実があるのならば、それを本国のメーカーにレポートはされていますか?」「メーカーからの回答はどのようなものだったんですか?」「何故、再現テストをされないのですか?」といった質問をするでしょうね。

 そんな具合でいてもいなくても同じようなM弁護士でしたが、交渉がまとまらないとわかったときに私に言った言葉は・・・「それでは裁判しますか?

 するわきゃないだろ!

・・・・裁判なんてくだらない時間の無駄使いをしたくないし、ディーラーとも平和的に歩み寄りたいから和解交渉という方法をとったのです。

  即答できっぱりと「裁判はしません」と当たり前のように私が答えると

・・・まるで鳩が豆鉄砲くらったような顔して・・「えっ!?裁判しないんですか?」ですと・・・

 何であんなに驚いたのでしょうか?裁判にもちこみたかったのでしょうか?未だに疑問です・・・(失笑)

 まがいなりにも法務大臣認定の機関で理事長から「人格が高潔で識見の高い者の中から選任」された以上はもっときちんと職務を全うしてほしいものです。


話が脱線しましたが、いずれにせよ、『斡旋不調』という理由で最後の希望の和解交渉は終了しました。

斡旋終了.jpg
和解斡旋手続終了通知

    

【何のための和解交渉だったのか?】

とんだ茶番と時間の無駄でしかなかった和解斡旋交渉。

いったいあれは、何のための交渉だったのでしょうか?

センターのご担当が言っていたように、BMWサイドは、交渉に応ずる気がさらさらないのなら最初から交渉を断るという選択ができたはずです

告訴」ならば、応じる応じないの選択肢はありません。
被告側が法廷への出頭を拒否することは、すなわち原告の訴えを認めたものとみなされます。

しかし、この和解交渉は、そういう法的束縛力はなく、出席を拒否してもなんら問題はないのです。

むしろ、交渉を拒否してくれたほうが、多くの人の時間やエネルギーを無題にしなくて済みます。


私にすれば、100%BMWサイドに責任を徹底追求する腹はなく、最悪、過失責任9対1の割合(私が9)でもやむをえないと思っていました。


どこまでも自分たちの主張を通し続け、一分の妥協もする気がないなら、「交渉」なんてものは不要です。
 ユーザーをバカにするにもほどがあります。本当に無駄なエネルギーをつかってしまいました。


なお、親身になって対応してくださったセンタースタッフのF氏には感謝申し上げます。


       →第14回【屈辱の修理依頼】へつづく
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